のなめブログ

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疲労感

高校の人から、「成人の日に同窓会やるから出欠の確認するために返信ください」なメールが来て、無視した。

高校だって??

僕は過去を掘り返したくないのだ。

過去には過去のままでいてもらいたいのだ。

せっかく色褪せていたのに、その色を取り戻してほしくないのだ。

当時は、それなりに頑張って青春しようとしていた僕だったが、今となっては消したい過去だ。

普通逆じゃない??

普通「あの頃は気付かなかったけど、今思うといい思い出だったなぁ」じゃない??

過去の思い出は、よき物も悪しき物もすべて黒く塗り潰して、悪い思い出にしてしまった(それも覚えているものだけで、忘れたやつは忘れた)。

僕の思い出は"Paint it black"された。

僕の思い出は「黒く塗れ!」された。

過去を思い出すのはつらい。

アルバムを開くのは成功者のやることだ。

THE BLUE HEARTSの「1000のバイオリン」の中の歌詞

誰かに金を貸してた気がする

そんなことはもうどうでもいいのだ

思い出はあついとたん屋根の上

アイスクリームみたいに溶けてった

という部分が、どうも今を生きたいという前向きな気持ちよりも過去を振り返りたくないという後ろ向きな気持ちに見えてしょうがない。

バイト帰りに自転車を走らせながらこれを聴いていたらちょっと泣いてしまって、そのあと交番の前にかぶと虫が落ちているのを見つけた。

女の子と二人で過ごした時間を忘れるために、1人でその場所を訪れて思い出を更新した。

当然その時は鮮明に思い出されてしまって涙が止まらない。

しかしこれで、次に来た時には1人で来た時のことが思い出される。

僕は普段から必死にそういうことをやっている。

それから、好きだった人を好きだった気持ちを忘れるには、ショック療法がかなり効果的ということを習得した。

要するに彼氏と一緒に授業を受けていたり歩いている姿を見て、脳内の淡い理想像を強制的に破壊するということだ。

僕は疲れ果てた。

過去にすっかり打ちのめされて、トラウマや、トラウマが生み出したコンプレックスが、許容範囲を狭めて、僕の行動を規制しているのだ。

僕はもう疲れた。

I'm so tired...