かわいい女の子が普通の人しか好きになれないんなら、僕達は消えちまったほうがいいんだ。
適当な人間の中でうずもれて退屈と寂しさを紛らすくらいなら独りの方がましだ。
独りの時間ってのは何だか世の中を客観的に見ることが出来る気分になるんだ。
自分以外のすべてを見下すんだからそりゃ気持ちいい。
そうやって心の中であらゆるものをバカにしていって、最後に自分を客観的に見ると笑けてくる。
何をバカなことを考えてるんだ。
世の中を見下すことが出来る程のご身分か。
寂しさを紛らすためにそんなこと考えてたって、結局奴らと違ってお前は独りぼっちなんだよ。
お前が社会を見下した気になってる間にお前は社会に見下されてんだよ。
その証拠にお前は今周りに誰もいないじゃないか。
と自分に問い詰めると、今度は自分をバカにする。
バカだなぁって。
本当に笑っちゃう。
家でも街中でもバイト先でも学校でも。
ところかまわず俺は自分をバカにする。
傷口を広げて何が楽しいんだかわかんないな。
楽しい仲間がいる時はもちろんそんなこと考えない。
というか無意識だ。
まるで自分がそこにいないかのように何も考えずに楽しむ。
楽しいから仕方ないよ。
気の置けない仲間同士だから気の効いたこと言わなくていいんだからさ。
だから一人で悩んでたことよりも仲間と過ごした時間のほうが忘れやすい。
こういう生き方もありなんだ。