彼女が出来た。信じられないような出来事だった。
今日は塾の日。月曜日は英語で、一番速く長く難しい授業。これで講師の先生が面白い人じゃなかったらこんな授業受けてなかっただろう。人気の授業で、席はほぼ満席。そしていよいよ授業が始まった。
開始から30分後、後ろの席の人がペンを落とした。ひがは板書で忙しかったのだがペンを拾って渡してあげた。とてもかわいい女の子だった。ありがとうと小さい声で照れながら礼を言った。どこの学校だろうか、初めて見る制服だ。と、余計なことを考えている間に授業は進む。ついて行けなくなった。それでも必死になって書き写して、ようやく授業に追い付いた。と思った次の瞬間、また「カタッ」。さっきの女の子がまたペンを落としたんだ。今度は授業に遅れるまいと無視したのだが、どうやらペンが落ちたことに気付いてないらしい。なかなか自分で拾おうとしない。仕方なくもう一度拾ってあげたら、ちっちゃい紙を渡された。何か書いてある。名前とメールアドレスだー！確信犯か！何か集中力が切れてしまって授業などどうでもよくなってしまった。汗をかいた。これは一体どういう事態なんだ。長い授業が一段落、休憩時間がやってきた。とりあえず外に出て落ち着こうと思って席を立った瞬間、女の子に名前を呼ばれた。何で名前知ってるんだよ。そしてまた小さい声
で「彼女いるの？」ってきかれた。「いやっいないけど…」「じゃあ私と付き合ってよ」「えっ」「私じゃダメなの？」「あっいいと思います」…かわいい顔して積極的なやつだなあ。と、今になって冷静になって言えるけど、相当恥ずかしかった。そして休憩時間は終わった。もちろんその後は授業に集中できるわけがない。俺どうなっちゃってんの？明日にでも世界は破滅するの？リアルに俺はこの後どうしたらいいの？何か恐くなってきた。このままずっと授業が続けばいいと思った。ふと後ろを振り向くと彼女が微笑んでいる。かわいい。かわいすぎる。そして汗。
授業が終わってしまった。何一つきいていなかった。ひがは帰ろうとしたのだが、彼女に拉致されてしまった。どこだよここはー？ってか思いっきり井の頭公園じゃないかよー。周りに人は誰もいない。まさか…！？ヘンなことになった。ヘンなムードになった。ヘンなことをした。そのスリムな体系でそのナイスなバディかよ！(←変態)俺は今、一時間前に知り合ったばかりの女の子に筆おろしされている…しかもお初は外…積極的なのにあどけないのがまた憎めない。ひがは今ま…
もういい。飽きた。あり得ないじゃん。望ましくないじゃん。てか第一面白くないじゃん、こんな話。最後結局エロに持ってくところが見え見えなんだよ。
こんなベタなストーリーを作るのに勉強時間を1時間30分もつぶした自分がああばからしい。
これを見てヒクやつも面白がるやつも憧れちゃうやつもむらむらしちゃうやつもみんなばーーか。
またね。
