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スピッツを聴くことにした

昨日は大晦日だったので家族でお酒を飲んだけれど、それまで4日間ノンアルコール生活だった。

僕にしてはなかなか珍しいと思う。

最後に飲んだときがバイトの忘年会で、僕が幹事をやったせいかわからないけれどシュールな仕上がりになったやつだ。

サークルのライブに顔を出したときも、

「お酒飲みましょうよ」と誘われたけれど、結局牛乳を買って飲んだ。

昨夜はそれで少し酔いながら、ゼミの勉強をしたり、YouTubeマイコーりょうという昨年小ブレイクしたマイケルジャクソンの真似をする芸人の動画を観たりしていた。

12時ちょうどに、一年生の時の英語のクラスが一緒だった人から年賀メールが届いていたみたいだが気づかなかった。

12時半には寝ていた。

今日起きたら昼の2時だった。

僕以外の家族全員は、慌てて年賀状を書いていた。

僕はつまらない正月特番を見るでもなく、ご飯を食べるでもなく、車に乗ってでかけた。

ガソリンが3割くらいしか入っていなかった。

僕は行きたいところがあって車を運転するのではなかった。

なんとなく運転したくなったのだ。

ラジオからは、お琴のBGMと女性DJのトークが流れる。

時々、僕の知らないJ-POPが流れた。

車を運転するのなら、窓は開けるに限る。

冷たいけれど、外の空気が入って気持ちが良い。

その代わり、防寒対策のためにダウンは着なければならない。

少しして、腹が減ってきた。

そういえば起きてから何も食べずに出てきた。

気づけば、寝癖もそのままだ。

僕は道路の左側にコンビニを探した。

正月でもコンビにはやっている。

だから日本のコンビニはえらい。

ベルギーなんか日曜日になると旅人は食いっぱぐれてしまう。

大通りに面していて、大きな駐車場も完備していたが、店内は閑散としていた。

品出し中の番什が重なって放置してあり、つぶした後のダンボールが何枚も汚く落ちていた。

カウンターには中国人と思われる30代くらいの女性店員と、明らかにまだ10代の女の子の店員がいた。

僕はあたたかいコーヒーとサンドイッチを手に持ち、もう一品ちょうどいいものを探した.

女の子が僕を見て小声で中国人に何か話しかけている様に見え、おそらくかっこいいなどとほめられているわけではないだろうと確信し、嫌な顔をしてそちらを睨みつけた。

女の子と目が合って、笑顔で「いらっしゃいませー」と言われた。

この女は幸せな状態が絶えないタイプの人間だろうと勝手に思った。

頭が良くないけど、それが幸いしていいことばかり身の回りに起こるタイプ。

レジで中国人に接客されているときに、ポケットの携帯からUNICORNの大迷惑が流れた。

どうせ家族から「どこにいるの?」のメールだろうと思った。

車に戻って、コーヒーを飲みながらメールを見る。

バイト先の同い年の男の子からだった。

初詣に行かないかという誘いで、僕が候補として選ばれて一斉送信の中にいたのだ。

この間新人で入ってきた「あたし2週間彼氏から連絡ないんですよぉ~」の女の子も一緒らしい。

「行かないよ。」

とそれだけメールしようと思ったが、それはやめた。

もう、そっけないメールは送らない。

 あけましておめでとう!

 初詣楽しそうだなぁ。

 行きたいけど、今車で

 ちょっとした旅してるから

 行けないわ~。残念。

 来年の初詣に誘ってくれ笑。

 そういうことで、また。

 今年もよろしく!

と送った。

ちょっとした旅。

響きが気に入らなかった。

逃亡といった方が正確だ。

もういいや。

サンドイッチと肉まんには手をつけずに車を発進させた。

お気に入りのCDを持ってくればよかったと思った。

ラジオはどこのチャンネルも、つまらないJ-POPしか流れない。

そのとき、誰かのリクエストでスピッツの「涙がキラリ☆」が流れた。

スピッツはそこまで好きではないけれど、この瞬間何となくかっこいいと思った。

スピッツは、かっこいい。

今年は、スピッツを聴くことにした。

今日の記事はどこからがフィクションだったでしょうか?

というクイズ。

就職活動に対する不安がもっと具体的だったらいいんだけどな。