グラスの淵を水で濡らす。
グラスを逆さにして塩の上に置き、回すようにして淵に塩をつける。
その中にウォッカとグレープフルーツジュースを適量注いで、氷を入れる。
僕は少し濃いくらいが好きだ。
作業としてはそのくらいだけ。
一昔前は流行っていたけれど、もう古い印象になってしまった。
美味しいのはいいけれど、これを作るとしばらく頭の中でビートルズの"Hey Bulldog"が流れて離れない。
塩がなければこのカクテルは「ブルドッグ」と言われるのだ。
さて、「バーひがんち」は開店前から既に経営破綻の危機である。
何でも店のために買った酒を、マスターがプライベートでガンガン飲んでしまうから、お客に提供する前になくなりそうなのだそうである。
プレオープンということで両親にカクテルを作ったが、一杯100円なのでもとが取れない。
正規オープンを迎えるためにも、マスターは自らお酒の勉強をするのを控えるべきだ。