3年前の初夏、僕の好きだったおじが亡くなった。
そのことをブログに書いていいものかどうか、僕は迷った。
重たいはずの人の死が、ブログに書かれることによって単なる話のネタの一つになってしまうような気がして、嫌だった。
しかし結局「この悲しみを忘れることのないように」ということで事実だけはブログに残しておいた。
人の死が話のネタになってしまうことは悲しいことだ。
だが僕は文章に残しておきたい。
死の事実を残すことは、生きていたという事実を残すことと同じだと思う。
生きていた証が形に残るということは、とても意味のあることではないだろうか。
僕はある人の死を知らされた。
悔しいし申し訳ないので詳しいことを書くつもりはない。
だがその人について僕が思うことは実に多い。
どうでもいいような、どうでもよくない人なのである。