僕は久々にアラブの石油料理(!)が食べたくなってお店を探したけど、どこを歩いてもそんなお店はなかった。
母の作った石油クリームのアラビアンパスタが食べたくなる。
仕方なくグラッチェという店に入り、イカスミパスタを食べた。
アラブ人だはといっても、さすがにイカスミパスタなんて食べたことはない。
見た目は石油クリームパスタが干からびたような印象だったが、味は全く違った。
これも悪くない。
僕は換金したばかりの壱万円札の束の中からお金を取り出して支払った。
ここ日本では、荷物が重くなるという理由でお釣りを受け取ることを拒否する文化がほとんどないらしい。
みんなお金に関してはがっついてるんだな。
それでその後、前を歩く綺麗なお姉さんについていったら広い建物のあるところに来た。
まわりを見渡すと、僕と同年代の若者がわんさか歩いている。
ここは、学校だ。
男はターバンも巻いてないし女は布もかぶっていない。
きっと、相当カジュアルな学校なのだろう。
母国では考えられない。
僕は日本の若者と交流できる場をついに見つけたのだった。
(つづく)