窓から外を何となく眺めていたら、少し遠くのマンションのカーテンが偶然開いていて、その中で暮らす人の営みが気になって見入ってしまう。
という話の小説を次は書いてみようと構想を練っていたら、いつの間にか先生と生徒のいけない関係がストーリーのメインになってしまって、ストーリー性が強すぎるのでやめた。
というわけで誰かそのテーマで小説書いてくれ。
僕はあまり激しく話が展開していく小説は好きでないのだ。
最近読んだ中では、田山花袋の『蒲団』がすごく僕の好みだった。
今からあらすじを書くので、これから『蒲団』を読みたいと思っている人はこの先読まない方がいい。
作家のもとに弟子入りする若くて綺麗でハイカラな女。
師は家族がいるのにもかかわらずその魅力にとりつかれる。
女には恋人が出来るのを、彼は一人の男としては阻止したいと思いながらも、師として応援しなければならない。
二人の恋がエスカレートするのを見兼ねて、師は女を自宅から追い出して国へ帰す。
その後彼は女の使っていた蒲団の匂いをかぎ…
というような話。
難しい話は一つもなく、純粋な印象が残る。
あとがき、というか解説は読むと萎えるので読まない方がいい。
あとがきを読むと今度は島崎籐村の『破戒』を読みたくなる。
しかし僕はその前に夏目漱石の後期三部作『彼岸過迄』、『行人』、『こころ』を読まなくちゃならない!
武者小路実篤の『友情』も、太宰治の『人間失格』(2回目)も待っている!
ああ、テスト早く終わってくれ