伊豆の踊子は案外短くて、ストーリーとしては中途半端だなとは思ったがちょっと心が温まった。
犬が来て4日目になる。
僕はついつい犬をべたべた触った手で自分の目を掻く。
そしてゆっくり目を開けると、そこはまるで犬のような世界が広がっていた。
父も母も、犬の顔をしていた。
顔は確かに犬だが、喋っている言葉は人の言葉だ。
僕は両親の会話がよく聞き取れないので、犬をべたべた触った手で今度は耳をほじった。
すると言葉は聞き取れるようになったが、意味がわからない。
「あれ、今日茶ワン蒸しがお買いドッグの日じゃなかった??」
「じゃあ、いぬげやに行かなきゃ」
どうやら、犬関係のだじゃれで会話をしなくてはならないという変な習慣のようだ。
とってもめんドッグさい。
するとドッグからともなく妹が現れて、
「これからドッグ行くの??」
と聞く。
「いぬげやに行くんだよ」
と母。
「い~ぬ~」
と妹。
「ワンたしも行きたいぬ」
と妹。
僕はだじゃれ文化に嫌気がさして頭を掻いた。
あ、ノミ。
昔からあまり本を読まないこの僕が、4月中になんと5冊も読んだ。
忙しいだろうから月に1、2冊読めばいい方だと思っていたけど、意外にも僕のネクラ度は高まっていた。
明日から5月ということで、5連勤の始まりである。
今年のゴールデンウィークは友達と旅行にでも、なんて思っていたらバイト6時間×5日間という素敵なウィークになりそうだ。
計算したら半月で¥45000を稼ぐことになりそう。
これで6月は昼飯に¥300くらい使えそうだ。
ギター直したいハーモニカほしいThe Doorsほしい