僕の負の面を受け入れてくれるのだと思っていた。
マイナス部分をフラットにしてくれるのだと思っていた。
その意味で、僕の悪い点を「それでもいいと思うよ」と言ってくれているのだと思っていた。
そして僕は勘違いを発展させて、甘えに甘えた。
"受け入れたりフラットにしたりするのは恋人の役目で、友達はそういうことはしない"
「それでもいいと思うよ」は「それでも受け入れてあげるよ」ではなくて「私はあなたのお友達で、関係ない人なのでそんなこと私にとってはどうでもいいですよ」だった。
気付いた時には結構崩壊していた。
"Michelle"を聴きまくった。
恋人はフィールド内で、友達はフィールド外だ。
フィールド内にいれば喪失するし、フィールド外にいれば喪失はしない。
フィールド内のものは独占できるが、フィールド外のものは独占できない。
フィールド内のものは管理し整備し、時に治療しなくてはならない。
フィールド外のものは関係ないものだから、ほっといてよい。
僕の場合、次はもう執行猶予がつかない。
罪を犯したらすぐ実刑が下される。
それは、フィールドうんぬんの概念が僕の頭の中で形成される前から、ずっと思っていた。
もうそろそろうまく生きるすべを身につけなくちゃ自分が困ることになる。
困るのはもうお腹いっぱいだし、何よりめんどくさい。
外はヘビーな雨が降ってるぜ。
(2部作、完結)