色々なバンドを見ているうちBUDGIEというバンドを見つけて、それも気に入った。
でも、やっぱり自分が今何を聴いたらいいのか(何を聴いたら満足出来るかという意味だ)わからなくて、今は何故かアヴリル・ラヴィーンを聴いている。
全然いい曲じゃないと思った。
江國香織の「東京タワー」を読んでいるけど、この手の本はもう読まないようにしたいと思った。
僕はちっとも読書家ではないし、文学のことなんてさっぱりわからないけど、メッセージが随所にちりばめられているものよりも全体を通して伝わるものの方が胸に響くと思う。
それから、ストーリーが大きく動くものよりも心が大きく動くものの方が好きだ。
かといってストーリーはあまり動かずにただ日常生活を描写するだけのものはあまり面白くない。
僕は読書家でもないのに、わがままを言っている。
ところで
僕は何かを失うことを極端に恐れる。
落とし物のように物理的なものや、誰かの信頼だったりメンタルなものの喪失も、とても恐れる。
僕が高校を卒業する時は、あっさりはしていたがそれでも少しは寂しかった。
みんなに会えなくなる、ということよりも自分が高校生でなくなることが寂しかった。
それはある種の喪失だった。
しかし一年経った今は、ほとんど何も覚えていない。
クラスメイトの顔も名前もうまく思い出せない。
そういう人間の存在自体長い間忘れていた。
それは失ったんではなくて、もともと僕のフィールド外にいたという証拠じゃないだろうか。
高校の人たちは、嫌いじゃなかった。
というよりどちらかというと好きな方だった。
僕は意外とそういうのをすぐ嫌ったりしない人間だ。
犬も猫も好きだし、子供も好きな方だ。
それと同じように高校の人たちもどちらかというと好きだ。
ただ、僕のフィールド外にいた。
だから僕にとっては、好きっちゃ好きだけど、どうでもいい存在。
失うも何も、所有していないのだ。
「高校生」という肩書きは確かに所有していたから「喪失」したしその寂しさはあった。
こんな風に思えてしまうのは世間から見たらさみしい人間なのだろうけど、それさえどうでもいいと思えてしまうのは何となく遺憾です。
次回に続く。