二日間の出来事
あんま覚えてねーけど。
土曜日、THE MUSICIANSは武蔵小金井にあるスタジオ34に集結した。
何のために集結したかというと、まあライブ近いし練習もしなくちゃならんし。
でもこの日は、サンプルCDのレコーディングということでスタジオを取っていた。
楽器だけは、つまり伴奏?は先日録音済みなので、ボーカルの録音をした。
ボーカリストではないひが&えんさんのコンビはお気楽なもんで写真を撮ったり踊ったりしていたが、ボーカリストひらたは真剣だった。
僕らは結構ひらたの邪魔になったりしていた。
まあ僕らはコーラスを入れたりしたんだけどもね。
4曲入りのCDを作るのに、没テイク含めて18トラック出来てしまった。
家で編集作業が必要だ。
2時間に及ぶレコーディングが終了し、僕らはバンドマンの第二のホーム、マクドナルドへと足を運んだ。
なんとそこに同じ高校だったらしい女の子がいて、でもこっちは向こうのことを見たことあるようなないようなな感じで、でも何故か向こうは僕の名前を知っていて、もしかしたらライブ見に来てくれるかもしれないです。
男と二人でいて別れ際に「お疲れ様」と言うのは、あれは彼氏じゃないんですか。
マックの会議で3月31日月曜日に西荻窪UENでスタジオライブをやることが決まった。
雪が降り始めた。
ひらたは割のいいバイトがあるのでそこでお別れをした。
僕とえんさんはとりあえず僕の家に向かうことにした。
ラーメン二郎へ行く約束を以前からしていたのだが、何しろラーメン二郎が開くのは18時からなもんで、それまで暇なのだ。
そこでうちに来てCDを編集し、ついでにフライヤーも作ろうということになった。
フライヤーはドライヤーに似た何かではない。
僕の部屋に客が訪ねるたびに思うのだが、僕の部屋は異様に寒い。
客が来ないと気付かない事実なのだが、昼夜を問わずクソ寒い。
でその温度調節がとても難しい僕の部屋で、録音したCDの中からOKトラックを選出してそれだけパソコンに取り込むという作業が行われた。
でもその前にボーナストラックとしてひが&えんさんの「ひらたの悪口トーク」を録音しようかという話になって、結局悪口はかわいそうすぎるし特に思いつかなかったので普通のトークを6分半ほど録音した。
色々面倒な作業をしているうちに外は雪がひどくなり辺りは真っ白になった。
そして僕はというと、この日は朝からあまり体調がすぐれなかったわけだけど、我が家に帰宅したとたん急に鼻水が止まらなくなり喉が痛くなり体調が悪くなった。
いきなりくる。
でも二郎を諦めるわけにいかないので、すこぶる体調悪い&物凄い雪の中、僕らは再び外に出て2キロ以上歩き、ラーメン二郎へと足を運んだ。
ここまでひどい雪ならいくら二郎とはいえ客は少ないだろうと思ったが、待たされた。
鼻じるじるで待った。
この日はわりと調子がよく、半分以上美味しくいただくことが出来たが、6割ぐらいのところでしょっぱくなり油っぽくなり気持ち悪くなって、無理してスープまで飲んだら体調が悪化した。
帰り道は今にも吐きそうという感じだった。
えんさんを駅まで送り、雪の中僕は独りすこぶる体調不良のまま家へと歩いた。
2キロくらい。
風邪っぽいのもやばかったんだけどね、二郎が気持ち悪すぎた。
薬局で本日二本目となるウィダーインゼリーを購入して飲んだ。
風邪の時にはこれが一番。
帰宅すると、何を思ったか母親の飲んでいたお酒を少しもらって余計に気分を悪くした。
お風呂に入ったあと歯も磨かずに、この世の終わりを実感しながらベッドにもぐって12時頃眠った。
夜早く寝たので、なんと朝6時半に起床した。
二郎の気持ち悪さもほとんど抜け、何故か風邪も峠を越えてほぼ完治していた。
暇だったのでフライヤーとサンプルCDの表面に貼るシールをパソコンで作成してメールでひらたに披露した。
サンプルCDは僕は配布がよかったけどひらたは断固販売したいらしいですね。
比較的無駄な時間を数時間過ごして、僕はバイトに向かった。
シフト表の雰囲気からして、今日は新人さんが入ってるなと予想していたが、僕が予想していた新人さんと別の新人さんが入っていた。
バイトをしているうちにだんだんまた体調がおかしくなってきた。
僕は基本的に体調管理はしない。
「馬鹿は風邪をひかない」とよく言われるが、僕は逆に「風邪ひくなんてバカじゃないのか」と思っているので、そのぐらいの気合で特に何も体調管理はしない。
実際僕は中学まではしょっちゅう風邪をひいていて高校に入るとほとんどひかなくなったのだが、その間に成績が上昇したのだ。
中学のときは240人中207位とか散々な成績だったが、高校の一番良いときは440人中20位とか30位とかだったんだ。
だから頭よくなってから風邪をひかなくなったんです。
だから風邪をひくのはバカのやることです。
わからないけどね。
当たり障りのない会話を楽しみながら僕は5時間に及ぶ労働を終えて帰宅した。
あの娘は手紙を読んでくれるかしら。
晩御飯は妹の特製の餃子だった。
家庭科の宿題らしい。
メタミドホスではない。
ぐだぐだしているうちにこんな時間になりました。
THE MUSICIANSは素敵だよ。