僕は有言実行という言葉が好きではない。
というよりも、有言実行という言葉を使う人間が好きではない。
「今年の目標はなんですか」
「座右の銘はなんですか」
なんてきかれると、特に若手のスポーツ選手なんかはすぐに「有言実行」とか言ってしまう。
そもそも「有言実行」なんて単語は存在しないのだ。
もともとは「不言実行」で、それをもじって作られた造語なのだ。
最近はそうやって注目されている人間がやたらと「有言実行」と言ってしまうから、不言実行よりも有言実行のほうが頻繁に使われて目立ってしまう傾向がある。
そしてさわやかスポーツ選手が発言することによって「有言実行」がかっこいいことのように思われがちだけど、僕からしてみたら言ったことをやるのは当たり前なんじゃないかと思う。
で別にかっこよくないと思う。
言ったことをやるのは当たり前で、プラスアルファで言ってないことまでやるのがかっこいいんだと思うんだけど。
僕の頭の中でのイメージでは、有言実行さんが「あれをやるよーこれをやるよー」って大口叩いといて、それが達成できると「ホラできたーすごいっしょ俺すごいっしょマジかっこいいっしょ俺ヤバイっしょ俺」って言ってるイメージ。
で、周りが「すげーお前マジすげーっつかヤバくねお前マジリスペクトだわ」って言ってるイメージ。
で不言実行さんは何にも言わないで、やることをやる。
で特に賞賛はなくて、ほんとはちょっぴり評価されたいけどそれを口に出さないでまたやることをやるイメージ。
まあスポーツ選手とかがそういうつもりで「有言実行」と言っているとは思えませんがねへへへ。。。
美しいことがかっこいいとは限らないし
かっこいいことが美しいとは限らない
その二つを混同してはならない
んですか?