雨は若者を出来るだけ屋内に閉じ込めようとする。
僕の早朝サイクリングの最中に帰宅する直接の原因を作ったのは雨だった。
3人で集まるのは久しぶりですね
3人が集まったのは西荻窪の駅から早歩きで5分のところにある「KEN's HOUSE」という洒落た喫茶店だ。
主人に一杯ご馳走をしてもらった。
昼からアルコールというのは少し気が引けたが、上品な味わいに僕は魅了された。
僕らはクリスマス・パーティーが行われる会場の下見に行った。
多くの客がそれぞれダンスを楽しむことが出来るほどの広さで、僕らのパーティーをやるにはぴったりの会場だった。
僕らは会場を後にし、レストランでランチをとった。
空席はなかったが、店長のはからいで特別な席を用意してもらった。
店内は複雑なカップルがムードを作っていて、高級な料理を堪能するには十分な環境だった。
会計係に支払いを任せ、僕らは外に出た。
時間が中途半端だったので、KEN's HOUSEへと再び足を運んだ。
一息ついて、僕らは行きつけのロックBARへ行った。
車での移動は快適とはいえないものではあったが、KEN's HOUSEの主人の厚意で貸してもらった車だったのであまりぶつくさ言えない。
僕らはとても息が合っていてテンションも高かった。
久々に会った3人だったが、この3人の雰囲気は以前と何も変わらなかった。
満足げにBARを後にし、行きつけの料亭へ向かった。
さすがに睡眠不足で疲労がピークだった僕は、若い美女の艶かしい生足を見てもそそられず、料理を食べ終わってからはぐったりしていた。
ベロンベロンになった僕を起こして、二人は僕を外まで連れていってくれた。
外は酷く雨が降っている。
行きつけのNEKO's HOUSEの主人のはからいで、僕らは荷物を預かってもらうことにした。
そして主人は用事があるとのことで吉祥寺の駅で別れた。
僕はKENさんに車を返すため、西荻窪まで戻った。
洒落た雑貨店なども案内してもらいながら、僕は彼と別れて帰宅することにした。
とても優雅な一日だと思う。
馬鹿な話はよしとして、THE MUSICIANSの海外凱旋は実現するだろうか。