久々にのぼる坂 きつかったよ
早すぎる老いぼれの ジジィみたい
一円が足りなくて 仕方なく
ピン札の千円を 使ったよ
お前はいいな なあたんぽぽよ
踏まれた時も すぐ立ち直る
その元気を僕に くれないか
なあ なあ
わかると思うけど、タイトルに意味はない。
偶然語呂のよい単語を思いつき、その後あの印象的なフレーズが思い浮かぶ。
恋愛や女性に対しての憧れと憎しみの葛藤の歌ばかりで疲れ、このだらけたシュールな曲は生まれた。
「久々にのぼる坂」とは最寄り駅に行くまでにどうしてものぼらざるをえない坂で、高一までは自転車を漕いでのぼることが出来たのに高二の後半から体力が衰え押さないとのぼれなくなった。
その年老いた感を表現した歌詞がこれだった。
「一円が足りなくて仕方なくピン札の千円を使ったよ」という歌詞もスーパーで実際に起きた話で、日常生活の中で起こったちょっとへこむことを疲れ気味に表現した。
この2つの出来事で「自分情けないなあ」とため息をつきたくなる気分になったところでたんぽぽを見つけ、話し掛ける。
たんぽぽのようにどんなに踏まれてもへこたれない強い心を持ちたいと前向きに希望を抱いたかに見えるが…
最後はやはり「芦ノ湖のこのこ~」と全く意味のない言葉を繰り返し、結局は何でもいい、どうでもいいという結論に至ってしまう。
なんだか頼りなさを感じさせる歌詞だが、シンプルなマイナーコード進行からはどこかポテンシャルな力強さが感じられる。
この曲を作ってからもうすぐ二年になるが、この曲の存在感はいまだに衰えない。