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父から子供たちへのおかしな遺言状

我が子供達よ。

この遺言状見つけてくれてありがとう。

楽しいかなと思ってオリエンテーション方式を採用してみたんだが楽しんでくれたかな??

さて今日は重要なお知らせがいくつかある。

この遺言状を読む頃には俺は死んでるだろうから知ってるとは思うが、俺は今恐ろしい病魔と闘っている。

虫歯というやつだ。

医者には余命を宣告された。

あと2時間で死ぬそうだ。

ちょっと宣告するの遅すぎると思わないか??

俺はそれを知った瞬間まず「もっと早く教えろよ」と医者に怒ろうと思ったのだが時間が無駄なのでありがとうございますと言ってうちに帰ってきた。

あと2時間で俺は何が出来るだろうか。

それを考えてたらなんか楽しくなっちゃって、時を忘れて色々妄想にふけっていたらあと40分になってな。

しょうがないから今焦って遺言状を書いてるところだ。

お前達が今一番気になっているのは財産相続のことだろう。

だが残念なことに昨日パチンコでほとんどすってしまったので今財布に30円しか残っていない。

仲良く等分しなさい。

あと突然衝撃の告白をするが、長女の幸子、お前は実は俺の子ではない。

母さんの前の旦那の子だ。

俺がお前に対して冷たかった理由、わかっただろう。

お前が嫌いだったんだ。

俺の子じゃないから。

だからお前にだけは財産も一切やらん。

もう一つ衝撃の告白をするが、幸一、実はお前の名前の読み方は「こういち」と読むのではない。

「しあわー」と読むのだ。

幸は音読みで、一は実はのばし棒だったんだな。

ホントは「しあわせー」という名前にしたかったんだが名前に送り仮名がついてんのもどうなんだっていう話になったので「しあわー」になった。

あと幸二、俺がお前の嫁さんに幾度となく手を出したこと、知ってるか??

あんまりべっぴんさんだったもんだからちょっと「たわむれ」をしようとしたんだがおとといくらいに初めて拒否されてな、今物凄く後悔している。

謝っといてくれ。

あ、やべぇ余命あと20秒だ。

まだ書くことたくさ