体育大会が流行っているらしい。
今日体育大会の予行兼予選が行われた。みんな寄せ書きぽいもん書いている。クラスの男子の中には俺の書いて！と言うやつもいれば、ああいうノリだるいわっていうやつもいる。ひがはどちらかといえば後者だったが、まあそういうのも別に有りなんじゃないかと思った。そして色んな人のたすきや笠にメッセージを書いた。そこまで仲のよくない人ばかりに頼まれたので、｢書くことないや｣など意味のない言葉を書いた。だいたいこういう人たちは自分のたすきや笠が人の文字で埋まればとりあえず満足なのだ。ある女子には｢じゅげむじゅげむごこうのすりきれ…｣とじゅげむの名前を綴ってやった。
予行が終了すると、みんなのたすきや笠は半日足らずで埋めつくされた。ひがのには何も書いてない。絵を貼るからいいやと思って宿題を始めたその時だった。｢俺の書いてよ、ひがのも書いてあげるからさー｣と、さっきまで、ああいうノリだるいわ系だった仲のいい友達が言ってきた！彼の笠にはメッセージが少し書いてある！裏切られたー。しかも何もないところ(つまりひがの笠だ。)にひとつだけメッセージが書かれてあったんじゃ逆に虚しいではないか！ナンテことを！？しかもひがにはその笠を埋めつくすほどの友人がいないということを知りながらの犯行であり、わりと悪質なものだった。
…もう、何でもいいや。
またね
