熱くなれない自分がいるのです。
恋愛するんでも精神病と戦うんでも、何でもいいのだけど、熱くなれる自分がどっか遠くに行ってしまった気がします。
若さが無いと言われるのは多分この為ですね。
大した経験も無いくせに達観してしまう癖があります。
おかげで「ここに入りたい!」と思える企業がまだありません。
「まあ落ちても仕方ないか」と心で保険をかけているようです。
熱くならなくちゃいけないなぁ、まだ21歳なんだし。
昨日は僕は色んな所にいたんだけど、何かやたら女子高生が目に付いてしまった。
八王子の小汚いファースト・キッチンに入ってきた二人組の超ミニスカ女子高生は席に座るなりいきなり恋バナをし始めた。
「ううん、もう大丈夫だからいいの」
というセリフから会話が始まった。
話によると、女子高生の彼氏と思しき人物が、自分の彼女には何の誘いもなくmixiで「明日暇なんで誰か遊びましょう」と呼びかけていたとかいないとか。
「もう、いっそ嫌いになってくれた方が楽なんだけどね」
「男って何かハッキリしないよね」
女子高生って「語る」のが好きだ、と改めて思う。
こんな実の無い話も彼女たちにとっては密の濃い内容であり、「語る」と称するに十分値するのだから、実にかわいらしいと思う。
一昔前の僕だったらこんな会話が耳に入ってくるだけですぐにイラッときて、気分が悪くなっていた。
そんな自分も今となってはかわいらしいと思う。
といいつつもその会話がうるさすぎてエントリーシート記入に全然集中できなかったので、やっぱり現在の僕でもイライラするのだった。
かわいい。
高校生って若くてかわいい。
やっぱり青春のにおいがする年頃の子っていいなと僕は思う。
昨日見た女子高生は「てめえそのビジュアルで恋愛語る資格あると思ってんのかこの田舎っぺ」というタイプの二人組みで、見た目を除いた部分がかわいいと思ったのだが。
それから、中央線に乗っていたら、今度はちびっ子ジャニーズ(※近年登場しだした、小中学生くらいのジャニーズたちを僕は勝手にちびっ子ジャニーズと呼んでいる)みたいなしゃっとした髪型で、男みたいな顔をした女子高生二人組がどこかから乗ってきた。
身長が高く、ミニスカートの下にパジャマのズボンを履いていた。
いくら「女子高生」という肩書きを得ているとはいえ、そんなに女性としてだらしなくしていていいんだろうかと思いながら怖いもの見たさでチラチラとそちらの方を見ていたら、片方の子と目が合ってしまった。
そしてかばんの中からかわいらしい手帳を取り出して「何かあの人チラチラこっち見てくるんだけど、何だろうね」と書いているとしか思えないペンの動きで手帳に何かを書き込んでもう片方の女の子に見せていた。
それからしばらくして、その男みたいな女子高生二人組はiPodのイヤホンを共有して同じ音楽を聴きながら座って寝た。
僕は静かに「ああ女だったんだ」と少し安心した。
いくらぶさいくでも、いくら男でも彼女らには若さがある。
僕がいつの間にか失った、若さという力を持っている。
まだまだやるべきことがたくさんあるのに、どうして僕はおっさんぶってしまっているのだろう。
そんなようなことを最近強く思う。
しくじったら本気で悔しがるとか、そういうことが再びできるようになりたい。