「あの頃は良かったなぁ」なんて言っちゃうような大人になりたくない。
このブログでも何度も言っているし、考えてみたら高校生くらいの時からずっと思っていた。
何故自分がそういう風に思うのか、わからなかったんだけど、最近の僕の価値観に照らし合わせてみたら、「今を走っている感」が無いからなんではないかなと思う。
結局ありきたりな解答に落ち着いてしまってつまらないけれど、そう思う。
知り合いが言っていた。
「OB訪問なんかすると、2種類の人間がいる。
学生が一番楽で楽しいよー、と言う人。
それから、学生なんか狭い世界で生きているだけでつまんない、社会に出たらもっと楽しいよー、と言う人。」
そのOBの本意がどこにあるかはさておいて、そのどちらかでいったら人は後者であるべきなのだ。
若いときは若いときで楽しい、でも老けたら老けたでもそれなりの楽しさがある。
という風に思わなくちゃならないのだ。
特に僕みたいな人間はね。
就活をやっているとわかると思うけれど、盛んに「成長」という言葉が叫ばれる。
「人として成長できる会社。」
「就活を通して自分は成長した。」
「企業とともに人も成長する。」
・・・・・・・・・
まあそんなような感じで、学生たちってそんなに「成長」というキーワードに弱いのか何なのかよくわからないけれど、よく言われている。
僕はその感覚がよくわからない。
みんなの言っている「成長」とは、僕にとっては「マシな方向に変化していくこと」だからだ。
失恋で人は成長する、なんてよく言うけれど、あれは価値観が変化しているだけのことだ。
それは、身長が伸びたり体毛が生えるようになってきた、というような一般的に使われる「成長」の意味とは少し違う。
この間一緒に飲んだSGさんにも言われたし、言われて自分でもそう思うようになったけど、ここ数ヶ月で僕は少し「変化」しつつある。
「成長」ではない。
少ぉしずつマシな方向へ、前向きな方向へ、変化していると思う。
僕が幼稚だと言われる理由はよくわかる。
経験が足りないし、想像で物を言うからだ。
実際の経験が少ないので、いくら何を言ったって説得力がない。
「論より証拠」という言葉がぴったり。
また、僕が「老け込んでいる」と言われる理由もわかる。
自分の足で踏み込んだわけではないけれど、想像で言っていることが妙に冷静で現実味があったり、実際に自分の足で経験した人と似たような価値観を共有できてしまったりするからだ。
だが僕のはあくまで実践の伴わない想像であるから、やっぱり僕は幼稚なんだと思う。
一般的に女性は現実を見て物を言い、男性は想像の世界からエラそうなことを言う傾向にある、と僕は見ているのだが、この理論でいけば僕は非常に男性的だなぁと思う。
とかく今は現実と闘う時期。
いや、現実と上手く付き合っていくよう努める時期、といった方が正しいのかな。
その認識だけは忘れずに。