のなめブログ

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リアルタイム世代

ブルーハーツ解散をリアルタイムで目の当たりにしたかった。

というよりも、あんな無責任でお茶目な解散のやり方に泣かされて、直後のハイロウズデビューに感動したかった。

年齢的にもいい具合に脂ののった一番勢いのある時期に差し掛かろうとする頃。

こういう流れをくんだ上でミサイルマンに出会っていたら、それはそれは感動したことだろう。

それからユニコーンのサードアルバム「服部」も、リアルタイムで出会っていたらすごくワクワクしただろう。

バンドブームの流れを完全に無視したというか、むしろ新しい方向へ引っ張ったというか、とにかくあの変態アルバムのヒットは日本のロック史に残る重大な事件だったと思う。

それからAC/DCのBack In Black。

今年になってようやく出会ったアルバムなんだが、これこそリアルタイムで聴きたかった。

ボン・スコットが寝ゲロで死んだ後、AC/DCはどうなってしまうのかと非常に注目が集まっていた時。

ライアン・ジョンソンを迎え、喪服を着て帰ってきた5人のパワーは凄まじかった。

「Hells Bells」の荘厳な鐘の音が鳴りだした瞬間、世界中のロックファンは鳥肌が立ったんじゃないだろうかと思う。

モンスターバンドのモンスターアルバムに、生で出会いたかった!

ところで部屋で「Hells Bells」を流していたら、最初の鐘の音を聴いて父が「とうとう変な宗教に走ってしまったか」と言っていた。

父の斬新な発想力を垣間見た瞬間であった。