ただ楽器を弾くのが上手かったり歌を歌うのが上手かったりする連中や、楽器の知識とかアーティストの知識が豊富なだけの連中を、見返してやりたいという思いがある。
というか差をつけたいのだ。
僕は技術者でもなければ研究者でもない、ミュージシャンなのでありアーティストなのでありアートなのだ、と言いたい。
イギリス遠征は、そういう面で大きな意味を持つ出来事になるだろうと思う。
いくら楽器が上手くても、いくら歌が上手くても、イギリスでライブをしたいという思いがなければイギリスでライブは出来ない。
いくら知識が豊富でも、イギリスでライブをしたいという思いがなければイギリスでライブは出来ない。
技術よりも知識よりも、純粋な音楽への好奇心、先人や本場への憧れの方が、よっぽどミュージシャンな要素を含んでいると思う。
だから僕らが帰国した頃には、あいつらにはミュージシャンの要素という点においてかなりのリードで勝っていると思うのだ。
技術も知識もないけれど。
でも、ミュージシャンとしてとかアーティストとしてとかそういうの抜きにして、イギリスに行くということはすごく意味があることだと思うのだ。
イギリスでライブできたらかっこいいな、とは思っても大抵の人は本当にやろうとはしない。
大人ぶっているのか、本心では「そんな馬鹿げたこと」なんて思っているのか、何なのか知らないがみんなやらない。
でも僕たちはやろうとしているのだ。
少年のような純粋な好奇心が、僕たちを強く駆り立てているのだ。
大人ぶりたいがためにこんな機会を逃すなんて、ただのバカだぞ♪
「機会」というのは、つまりやりたいと思ったその瞬間がチャンスだというわけである。
THE TOURISTSのメンバーのユーキなんか、海外経験がない。
そんな彼が、物価の高さも治安の悪さも世界トップレベルである、難易度の高いイギリスという国を、彼の初めての外国の地に選んだ勇気を讃えたい。
普通なら行かない。
でもやりたいから彼は行く。
彼もまた少年の心を忘れていないのだろう。
そういうところはミュージシャンとしてとかアーティストとしてとかは抜きにして、人間として評価すべきじゃないか。
※今日の記事で僕が多く批判したのはサークルの連中である。
彼らは典型的な大学生で若者で日本人でバカであるようにしか見えない。