私「先生、相談があるのですが」
先生「何なんだ、先生に何でも言ってごらんなさい」
私「私、今困ってるんです」
先生「それは大変だ、困った時にはこうするとよい」
私「先生、まだ内容を言ってません、焦らないで下さい」
先生「すまない、わかったよ、先生焦らない」
私「私、人と仲良くするのが苦手なんです、下手なんです、下手くそなんです」
先生「そうだったのか、君はくそだったのか、先生ちっとも気付かなかったよ」
私「先生違います、私はくそじゃないです」
先生「そうか、すまん、先生違っていたよ、君はくそじゃない」
私「そうです、くそじゃないんです」
先生「そのようだね、じゃあよかったじゃないか」
私「そうなんです、よかったんですけど、やっぱりよくないんです」
先生「そうなのか、それは大変だ、で、一体全体どうしたというのだ」
私「私、人と仲良くするのが苦手なんです」
先生「それは大変なことだ、しかしその話はどこかで聞いた気がする」
私「さっきも言ったんですよ」
先生「そうかそうか、そういうことか、笑っちゃうなそいつは、アッハッハ!」
私「あ、先生笑っちゃうんですね、でも笑いごとじゃないんです」
先生「アッハッハ、そうだな、笑いごとじゃないな、アッハッハ!」
私「どうしたら人と仲良く出来るんでしょう」
先生「それはもう、神に祈るしかないな」
私「ええっ、本当ですか先生」
先生「アッハッハ、本当じゃないよ、神なんて世の中にいないんだ、きっとそうさ、馬鹿げているのさ、アッハッハ!」
私「そうですよね、馬鹿げているのだと思います」
先生「アッハッハ、世の中に神なんていないし、先生の頭に髪なんてない、アッハッハ、こりゃ傑作だ、アッハッハ!」
私「そうですね、確かに先生はツルッ禿だと思います」
先生「そうだろう、傑作だろう」
私「いや、傑作ではないです」
先生「そうだな、君の言う通りで先生は違っていた、うん、確かに傑作ではない、アッハッハ!」
続く