のなめブログ

noNameBlog

秘密の対談(その一)

私「先生、相談があるのですが」

先生「何なんだ、先生に何でも言ってごらんなさい」

私「私、今困ってるんです」

先生「それは大変だ、困った時にはこうするとよい」

私「先生、まだ内容を言ってません、焦らないで下さい」

先生「すまない、わかったよ、先生焦らない」

私「私、人と仲良くするのが苦手なんです、下手なんです、下手くそなんです」

先生「そうだったのか、君はくそだったのか、先生ちっとも気付かなかったよ」

私「先生違います、私はくそじゃないです」

先生「そうか、すまん、先生違っていたよ、君はくそじゃない」

私「そうです、くそじゃないんです」

先生「そのようだね、じゃあよかったじゃないか」

私「そうなんです、よかったんですけど、やっぱりよくないんです」

先生「そうなのか、それは大変だ、で、一体全体どうしたというのだ」

私「私、人と仲良くするのが苦手なんです」

先生「それは大変なことだ、しかしその話はどこかで聞いた気がする」

私「さっきも言ったんですよ」

先生「そうかそうか、そういうことか、笑っちゃうなそいつは、アッハッハ!」

私「あ、先生笑っちゃうんですね、でも笑いごとじゃないんです」

先生「アッハッハ、そうだな、笑いごとじゃないな、アッハッハ!」

私「どうしたら人と仲良く出来るんでしょう」

先生「それはもう、神に祈るしかないな」

私「ええっ、本当ですか先生」

先生「アッハッハ、本当じゃないよ、神なんて世の中にいないんだ、きっとそうさ、馬鹿げているのさ、アッハッハ!」

私「そうですよね、馬鹿げているのだと思います」

先生「アッハッハ、世の中に神なんていないし、先生の頭に髪なんてない、アッハッハ、こりゃ傑作だ、アッハッハ!」

私「そうですね、確かに先生はツルッ禿だと思います」

先生「そうだろう、傑作だろう」

私「いや、傑作ではないです」

先生「そうだな、君の言う通りで先生は違っていた、うん、確かに傑作ではない、アッハッハ!」

続く