ということなんです。
特に可愛くもないくせに「下ネタは無理」とか言う女ね。
無理なわけがないのよ。
だって人間だもの。
我々が一種の生物である以上「子孫を残したい」という本能はそもそも男女に共通するもので、受け皿である女性は種が必要となるわけであって、その欲望が性欲だとか下心といった具体的な感情となって我々の身に宿るということは避けられない現象であって、よって男であろうと女であろうと性的な話題を毛嫌いするということは言うなれば本能に逆らうことであると言っても過言ではないと思うのだ。
では何故僕が、男がする卑猥な会話を嫌うことが許されるだろうか。
それは下ネタというものは男性が話すと非常に下劣なものになってしまう場合が多いからだ。
もちろん女性でも下劣な下ネタを話す人はいるがたいていの女性はためらいながら話すもので(その表情がまた素敵なのである)、ごく一部の例えばいわゆる「や◯まん」と呼ばれる女性や品のない女性などが主に下ネタを下劣にしてしまうのである。
しかし男性の場合、性経験の有無によって多少の差はあるものの、一貫して、特に経験者による下ネタは下劣極まりないもので、聞くに耐えられないものが多い。
我々未経験者にとってはそれは神秘的な世界であり想像の世界であり夢の世界なのである。
それをこちらの気持ちも考慮せずに「生」だの「中」だの何だかよくわからないが非常にリアルで生々しい表現であることには間違いない単語を散々並べてファンタジーの世界をハンマーで次々と打ち壊していくのである。
これは僕にとって許しがたい事実なのである。
ちなみにこのような感情を世間一般では「ひがみ」と呼ぶのだそうだ。
それは決して喜ばしい形容のされかたではない。
そう思うことしか僕には権利が与えられていないのである。