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金がある

例えば30代で年収400万の家庭と、年収1400万の家庭なら、どっちが余裕のある家庭かな、と考えてみたりする。

400万の家庭はマンションで、1400万の家庭は一戸建てかもしれない。

400万の家庭にはテレビが1台しかないかもしれない。

1400万の家庭にはテレビが3台あるかもしれない。

中古車と、新車の違いがあるかもしれない。

旅行に行けたり行けなかったりもするだろう。

しかしそういうことが「余裕」なんだろうか。

要するに、あと1000万の年収を得ることよりも、400万で満足出来る心を手に入れることの方が「余裕」と言うべきなんではないだろうか。

あとテレビが2台あれば、うちの車が新車だったら、もっと頻繁に旅行できたら、とかそういうことを本気で考えない人間ほど心に余裕があるし、そういう人間は自然と生活にも余裕が感じられるだろうと思う。

お金はないよりあった方がいい、なんて思えない。

ない方がいいかもしれない。

僕は最近まで残高が数百円しかなくて、母親にお金を借りながら給料日を待っていた。

お金があれば、あれが買えるしあそこに行けるしあれが出来る…。

そうこうしていると突然祖母からお小遣いが送られてきた。

リッチになった瞬間に、僕は貧乏な数日前が別れ惜しく思われた。

送られてきたお金の良い使い道は、いざとなると思いつかなかった。

本と交通費、デート費に使ったらもう使い道がわからなくなってしまった。

「飲みたいけど、食いたいけど、我慢しよう」が、僕の中で大金を使うことよりも価値のあることのように感じられる。

金は、まあ使ってもいいが、使わず我慢した方が「余裕」のある心を手に入れることが出来る気がする。

僕は今のところそれを真理だと思っているんだけど、世間一般ではそれは「諦め」として、情けないと思われるのかもしれない。

僕が将来無名の会社で働いていて、僕の奥さんが超一流の(と世間的に言われている)会社で働いていたら、「ダンナさんしっかりしなさいよ」なんて思われるのだろう。

僕だって最初はそう考えるはずだ。

世間にもそう思われて、きっと奥さんにも、言われなくてもそう思われていたりするのだろう。

「金のある生活よりも余裕のある生活がほしい」はきれいごとになってしまう。

もちろん余裕のある金持ちもいるのかもしれない。

年収400万でもいいやと思って1400万稼ぐ金持ちなら、僕もまあ納得しようかなと思う。

それ以外は、ちょっとダセーなと思う。

しかしこのご時世、30代で400万稼いでれば大したもんだと僕は思っている。

ハードルは下げておいた方がいいのだ。